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「もっと人生を充実させたい」「思っていたキャリアと、なんか違う気がする」
そんな気持ちを抱えたまま働き続けている人に、今月紹介したいのが『欲望の見つけ方』という本です。
自分が「欲しい」と思っていたものが、実は誰かの欲望を真似しているだけで、 どれだけ叶えても、心は満たされないものだったとしたら——?
この本は、“自分の欲望の正体”にそっと光を当ててくれます。
要約:私たちは他人の欲望を“真似”して生きている

『欲望の見つけ方』の中心にあるのは、「人は他人の欲望を模倣している」という考え方です。
著者はニューヨーク大学でビジネスを学び、現在は作家や起業家として活躍しているルーク・バージス。
彼はスタンフォード大の教授だったルネ・ジラールの“模倣の欲望”という理論をベースに、「私たちは自分で選んでいるようで、実は他人が欲しがっているものを真似して欲しがっている」と指摘します。

たとえば、誰かがSNSで「会社を辞めてフリーランスになった」「海外でのんびり暮らしてる」と投稿していたら、
自分もそうしたいと思ってしまう。
でも、それが本当に自分の内側から湧き出た望みかどうかは、わからない。
そういう欲望の構造に、私たちは意外と気づいていないとこの本は教えてくれます。
この“模倣の欲望”は、時に私たちを競争や消耗に巻き込みます。
「稼ぎたい」「いい家に住みたい」「ビジネスで成功したい」——そんな気持ちも、 実は他人の欲望をコピーしていることから生まれているのかもしれません。
本書ではこの欲望の構造を明らかにしながら、 「本当に自分が望んでいること=“濃い欲望”」に気づくためのヒントも紹介されています。
それは、他人に見せる必要がなく、評価されなくても満たされるもの。 言い換えれば、“私だけの、でも誰にも見えない欲望”です。
この本を読んで、「これがやりたいと思ってたけど、それって“私が”望んでいたのかな?」と、 一度立ち止まって問いかけたくなった人はきっと少なくないはずです。
この本をおすすめしたい人

特にこの本をすすめたいのは、「自分の軸がわからない」「進みたい方向が定まらない」と感じている人です。
私自身も、SNSで誰かのキラキラした働き方を見るたびに焦って、
「あんなふうに自由に働きたい」と思ってきました。
でもそれは、自分の内側から湧き上がった望みではなく、誰かの理想をなぞっていただけだったかもしれません。
印象に残った一節・考察

本書で特に印象に残ったのは、「誰もが自分なりの“ミシュランの格付け”を持っている」という一節でした。
たとえば、ある料理人のエピソードが紹介されています。
かつては料理そのものを心から楽しんでいた彼が、いつの間にか“ミシュランの星を取ること”に囚われてしまい、
本来の喜びだったはずの「つくる楽しさ」を見失ってしまった——という話です。
その例を読んだとき、「私も似たような構造で生きていたのかもしれない」と、胸がきゅっとなりました。
たとえば私の場合、“高い年収”や“周囲に誇れるサービスに関わること”を、自分の中で自然と高く評価していました。
それ自体が悪いわけではないけれど、いつの間にかその“格付けシステム”が、自分の選択や働き方の判断基準になっていたように思います。
でも、そうやって手に入れてきたものが、本当に“自分の欲望”に基づいていたのかと考えると、言葉につまるような感覚がありました。
著者は、自分がどんな“格付けシステム”の中で欲望を抱いているのかを把握すれば、その外側に出る力も得られると言います。
まずは、自分がどんな物差しで“望むもの”を測ってきたのかを、言葉にしてみること。
それが、これからの選択を“自分の意思”に近づけてくれるように感じました。
まとめ

『欲望の見つけ方』は、今すぐ行動を変えるための本ではないかもしれません。
でも、これまで“自分の目標”だと思っていたことに、静かに問いを向ける時間になるはずです。
立ち止まる勇気を持ちたいあなたに、そっと手渡したい一冊です。
気になった方は、下記のリンクから詳細をチェックしてみてください。